瓦屋根からの雨漏り発生原因と対処方法

瓦屋根からの雨漏り発生原因と対処方法

お住いの住宅が雨漏りを起こした場合、皆さんはどのように行動すると思いますか?実際に雨漏りを経験した方は何人いるのでしょうか?そしてどのように対応したのでしょうか?

雨漏りは突発的に起こります

 雨漏りを予測している方はいらっしゃいますか?当然いないと思います。新築時に「〇年後に雨漏りを起こすと思うから~」と思いながら生活している人なんてまずいないですよね?
 雨漏りはどの住宅にも平等に突発的に起こるものです。では日本住宅ならではの瓦屋根で雨漏りが起きた場合、どこから雨漏りを起こしたのかの原因と、雨漏りを起こさないような対処方法を紹介していきたいと思います。

まずは瓦屋根の造りがどのようになっているのか、瓦だけは設置方法、屋根の仕組みが違います。

まずは瓦屋根の造りがどのようになっているのか、瓦だけは設置方法、屋根の仕組みが違います。

 スレート屋根や金属屋根材の住宅とは違い、重量のある瓦に対する構造はとても強固に設計されています。また、瓦ならではの重厚感が好きな方は和風建築に近い造りになっているのではないでしょうか?和風建築の印象と言えばまさか鉄筋コンクリート造ではなく、木造住宅ではないかな~という勝手な推測が挙がります。

瓦屋根には和風建築

重量のある瓦屋根の躯体は強固なつくり

 全体構造はさておき、屋根は小屋裏もしくは吹き抜けになり、梁(はり)・垂木(たるき)・束(つか)・母屋(もや)・筋交(すじかい)・棟木(むなぎ)とたくさんの形状の木材・金具があり、野地板・防水紙・瓦桟(かわらざん)・瓦と乗っかっていきます。

瓦屋根の構造

 造りは他の屋根材であっても変わりませんが、瓦だけは設置方法、屋根の仕組みが変わります。防水紙に瓦桟と呼ばれる木材を水平に取付け、そこに瓦を引っ掛けるように止めていきます。頂点には瓦屋根特有の段積みの棟を乗せていきます。棟に漆喰を詰め瓦屋根の完成になります。

瓦屋根には和風建築

構造と造りが違えば当然雨漏りを起こした際の原因と補修方法も違います。瓦屋根からの雨漏りの原因は主にこの4つです。補修方法も合わせてご紹介します。

構造と造りが違えば当然雨漏りを起こした際の原因と補修方法も違います。瓦屋根からの雨漏りの原因は主にこの4つです。補修方法も合わせてご紹介します。

雨漏りの原因1漆喰の剥がれ

漆喰が剥がれてしまっている

 漆喰は大変頑丈ですが、建物の揺れや風によって割れ・剥がれが見られるようになります。漆喰が剥がれることによって、棟を積む上で入れている泥に雨水を染み込むようになります。泥が流れることによって棟は形を崩し、雨水は更に侵入、次第に建物内に雨漏りを起こします。

対処方法

漆喰は10~15年程度でのメンテナンスを推奨します。

 漆喰の剥がれは屋根の形によっては目視確認もできますので、屋根の上に白い塊が乗っている・泥が出てきている等といった変化がありましたら補修が必要です。放置すると棟がずれ、ひどく変形してしまいます。棟の湾曲が見られる場合、棟の解体・積み直し(取り直し)工事で整い直さなければなりません。

漆喰詰めましの様子

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漆喰詰めまし完了

漆喰の劣化が崩れや剥がれなど比較的軽い場合、劣化した部分を取り除き、詰め直します。瓦が割れてしまっている場合はその部分のみ瓦の部分交換をします。

棟の解体・積み直しの様子

棟積み直しの様子

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棟の罪直し完了

漆喰が剥がれて瓦がズレたりしている場合、瓦を固定する強度が弱くなっている証拠です。このような重症の場合は棟瓦を取り外し、新しい漆喰でしっかりと積み直します。

瓦のズレや浮き・割れ
による雨水の侵入

瓦自体がメンテナンスが不要に近いというのはよく耳にする話ですよね。しかし経年もしくは風によって瓦は浮きやズレを起こします。

瓦の歪みやズレ、瓦の割れ

 棟瓦は湾曲し、のし瓦が突き出ている住宅もちらほら…先ほどの漆喰とも関係はありますが、他の屋根材とは違い1枚ずつビスで固定されているわけではなく、桟木に引っかかっている・漆喰や銅線で止めているだけの施工だからです。
 1枚割れた際に差し替えだけで済む大変補修に便利な施工の為に、ズレや浮きも起こしやすいのは仕方がありませんが、瓦の浮き・ズレによって、防水紙が露出してしまいます。防水紙の劣化を早める原因になりますので早急な対応が必要です。

対処方法

瓦屋根の性質をしっかりと理解し
ズレたら直すといったこまめな点検が必要です。

 ズレや浮きも目視で確認できますが、もともと瓦はズレるもの・浮くものといった認識も必要です。放置はいけませんが、瓦屋根の性質をしっかりと理解しズレたら直すといったこまめな点検が必要です。どうしても瓦を固定したいという場合、ラバーロック工法を行います。

ラバーロック工法

 これは瓦の山側の左側と、下場をL字型にコーキングを打つ工法ですが、間違った施工を行った場合、間違いなく雨漏りを起こします。そしてその場合の補修方法は葺き替え工事のみです。それは、コーキングの付着した瓦の再利用が困難(全て剥がす作業が必要となる為、また剥がす際に瓦の割れが考えられます)、瓦の剥がし自体が難しく費用が多くかかる為葺き替え工事等、屋根材自体の交換を勧めます。固定することによって瓦の補修の便利さを欠くことになりますので施工は充分ご検討ください。

屋根葺き替え工事

屋根葺き替え工事の様子

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工事完了

これまでの屋根を解体・撤去し、防水紙や野地板の状況により補修や交換を行った後、新しい屋根に葺き替える工事です。

経年劣化による防水紙の破れ

 防水紙は屋根にとって最後の要です。屋根からの雨漏りを防いでいるのは屋根材ではなく防水紙です。
 その防水紙の寿命はご存知でしょうか?通常新築時に使用されているアスファルトルーフィングの寿命はせいぜい15~20年です。瓦の耐久力とは関係なく、経年劣化によって防水紙に寿命が来た時点で雨漏りを起こします。屋根材の優劣ではなく、防水紙の状態で屋根の寿命は決まります。

瓦屋根には和風建築

対処方法

屋根の雨漏りは防水紙に懸かっています!

 ここにも瓦屋根のメリットがあります。通常の屋根材では全てビス止めをしている為防水紙の確認は不可能です。反対に瓦は1枚ずつ剥がして防水紙の状態を確認することが出来ます。

ラバーロック工法

 防水紙の劣化確認は、浮き上がり・突っ張りがないか、亀裂や穴がないか、重なりが捲れたりしていないか…全て目視確認になります。
 築年数を考えて、防水紙に気になる問題があれば部分的に葺き直し、もしくは葺き替え工事で軽量な屋根材に変更することも可能です。近年、高耐久なマスタールーフィング(耐用年数約60年)の下葺き材も世間には存在します。屋根の雨漏りは防水紙に懸かっています!

屋根葺き替え工事

屋根葺き替え工事の様子

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工事完了

屋根の老朽化とは関係なく、最近では耐震性を考え重量の重い瓦屋根から、和風建築の雰囲気を残したまま軽量化された軽い瓦に葺き替える方も多くなっております。

谷・水切り・雨押え等
板金の劣化

ラバーロック工法

 瓦は何度も言いますがとても頑丈でメンテナンスフリー、問題が無ければ100年以上の耐久力を持つと言われています。その瓦屋根にも形状によっては谷板金・壁との取り合いに板金が取り付けられています。銅・ステンレス・ガルバリウム鋼板と様々な頑丈と言われる板金が使われますが、劣化しないということはまずありません。穴が開けばまず雨漏りを起こしてしまいます。

対処方法

20年を目処にこまめに
点検・取替が必要となります。

  防水紙と同じですが、瓦と比べると耐用年数は劣ります。20年を目処にこまめに点検・取替が必要となります。谷板金・捨て谷(外壁との取り合い)の取替の際には周りの瓦を剥がさなくてはなりませんので費用も掛かってしまいます。また瓦と納まりはとてデリケートで慎重に施工しなければ、かえって雨漏りの原因に繋がってしまいます。防水紙の葺き直し等瓦の補修工事のタイミングで取替工事をするのがお勧めです。また素材によっては、塗装が可能です。錆止め塗料との併用で劣化を抑え、雨漏りを防ぐことも可能です。

屋根葺き替え工事

谷板金工事の様子

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工事完了

周辺の瓦を取り外し経年劣化によって穴があいた谷板金を取り外します。その後、新しい谷板金を設置して、取り外していた瓦を再度設置します。

雨漏りには専門家の点検と修理が必要です。雨漏りのことなら街の屋根やさん東京にすべておまかせください!

もし雨漏りが起きてしまった場合に問題となるのは。いつから雨漏りが発生しているのか、また住宅にどの程度の被害が出ているのかです。

もし雨漏りが起きてしまった場合に問題となるのは。いつから雨漏りが発生しているのか、また住宅にどの程度の被害が出ているのかです。

雨漏りが少量の場合

雨漏りの部分を補修することで雨漏りは改善

瓦屋根の雨漏り調査

 もし少量の場合、雨漏りの部分を補修することで雨漏りは改善されますし、自然乾燥で乾くことが大半です。これは瓦屋根の住宅に多い和風建築ならではの特性です。木材と土を多く使用している住宅は温度や湿度の調整をし、快適な空間を作っています。隙間風が多いと悩む方もいらっしゃいますが、現代の住宅のように湿気が逃げにくい気密性を持たないことで乾燥するのにも比較的時間が短く済みます。
 被害が軽い場合は下地への被害も大きくはないので、葺き直し工事で防水紙を取り替えれば問題はありません。

雨漏りを長期間起こしている場合

木材の継ぎ足し、入れ替えで
瓦屋根の重量に対する耐久性能が低下

 雨漏りを長期間起こしている場合、乾燥どころではなくなってしまいます。特に天井材が腐食している程放置していた場合に、住宅にどれだけの雨水が入り込んでいるのは分かりかねます。瓦屋根の補修だけでは済まず、腐食した柱の交換、屋根下地の野地板の張替、小屋裏の断熱材の交換までも及ぶ場合があります。木造住宅は比較的部材の取替は容易ですが、木材の継ぎ足し、入れ替えで瓦屋根の重量に対する耐久性能が低下します。

屋根葺き替えの様子

住宅の経年劣化でも

徐々に木材は傷んでしまいます
近年の大地震で瓦の落下・重量による
建物の倒壊は問題となり、
建物自体の軽量化に注目が集まっています。

ルーガ雅

  雨漏りによって工事が必要な場合に屋根材を軽量にする葺き替え工事の数は増加しています。 でも瓦の形・重厚感がいい!和風建築の雰囲気を残したまま軽量化したいという方も多いです。

そんな方にはこちら↓

KMEW ROOGA雅
カナメルーフ瓦王等の金属瓦

 雨漏りを起こす原因は様々ですが、板金や棟からの雨漏りとは別の場合、多くは防水紙の劣化です。最低限の補修で防水テープを貼るなどの応急措置も可能ですが、長期的な雨漏り防止には力不足です

 更に、防水紙が捲れている場合に上から部分的に防水紙を被せる施工は、一時的に改善したとはしても大変危険です。防水紙は軒から棟に向かって重ねていくのが正しい施工です。防水紙を被せるだけでは隙間から雨水が入り込み、防水紙の劣化部分に到達し、雨漏りは再発してしまいます。すると、補修は2回、費用も2倍に嵩みます。防水紙からの雨漏りは最低限、葺き直し工事が必要になることはご理解ください。

瓦屋根の雨漏りのことなら街の屋根やさん東京へ!

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